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☆特集☆賢いエアコンの選び方

こんにちは!!

 

 

今回はエアコン購入にあたっての商品の選び方、最新のエアコンについて記述させて頂きます。

 

エアコンを購入しようと検討しているものの、機種が多すぎて選べないという方も多いのではないでしょうか。様々な機種から自宅にあったものを選ぶには、いくつかのポイントを抑える必要があります。ニーズや部屋の広さに合わせて選択する事で、より快適に過ごせます。

 

今回は細かくご説明できればと思いますので何回かに特集させて頂きますので宜しくお願い致します。

 

 

 

☆☆☆☆夏本番を迎える前にエアコン動作チェック☆☆☆☆

~電源を入れる前に~

  1. エアコンのブレーカーが「切」になっていませんか。
  2. 電源プラグやコンセントまわりにホコリが溜まっていませんか。
  3. フィルターにホコリがついていませんか。故障の原因や電気代の高騰につながります。
  4. リモコンの電池に問題はありませんか。液晶は表示されていますか。
  5. 室外機の上や前に物は置いてありませんか。吸込口や吹出口付近に物が置いてあると性能の低下の原因になります。
  6. 排水ホースに落ち葉などの詰まりはありませんか。室内機の水漏れの原因になります。

~冷房運転の確認~

冷房設定温度を18℃にして10分程度運転し、冷房が出ることを確認して下さい。

さらに20分程度運転し、室内機から水漏れ、異音、異臭がないか確認しましょう。

※一般的な動作確認となります。詳細はご使用の機種の取扱説明書をご確認して下さい。

 

 

エアコン選びの5つのポイント

 

様々な機種がある中から自宅に合ったエアコンを選ぶポイントは以下の5つです。

 

  • 設置条件やシーンに合ったタイプを選ぶ
  • 設置する部屋の広さに合った機種を選ぶ
  • 省エネ性能を比較・検討する
  • 使用したい機能を搭載しているか確認する
  • ライフスタイルに合ったモデルを選ぶ

 

 

一つずつ見ていきましょう。

 

 

設置条件やシーンに合ったタイプを選ぶ

 

エアコンは大きく分けて、壁掛けタイプ、天井カセットタイプ、天井吊りタイプ、ハウジングタイプ、窓用タイプ、床置きタイプの5種類があります。

 

 

一般家庭で最も一般的なのは壁掛けタイプです。

壁掛けタイプは基本的に室内機と室外機で分かれており、両方の設置スペースが必要になります。

 

 

 

天井カセットタイプのエアコンはどちらかというと業務用です。

テナントや商業施設に導入されているのを見かけることの方が多いと思いますが、稀に一般家庭でも使われております。高級なマンションなどでは最初から設置されてる場合があります。

4方向から風が出るタイプ

 

 

2方向から風が出るタイプ

 

 

 

天井吊りタイプも基本的には業務用としてご利用されているケースが大半です。

厨房や、個人の商店などに設置されていることが多いですが、ごく稀に一般家庭でご利用頂いている場合があります。

 

 

ハウジングエアコン。あまりお目にかかることはありませんが和室などではたまにお見掛けします。

 

 

 

窓用タイプはその名の通り、窓に取りつけるエアコンです。壁に穴をあける必要が無いため、賃貸マンションで壁にエアコンが設置できないような場合も利用できます。また、室外機と室内機が一体になっている製品が多く、室外機の設置スペースが確保できない住宅でも使える利点もあります。

 

 

 

床置きタイプのエアコンは、壁掛けタイプや窓用タイプに比べて設置位置が低いので、より人に近い場所に風を届けられるのがメリットです。また、設置工事が不要で、どこにでも置けるのも嬉しいポイントです。夏の工場の人が集まる場所等で見かけます。

 

 

 

このようにタイプごとに特徴が異なるため、設置条件等を考えて選ぶようにしましょう。

 

 

 

 

設置する部屋の広さに合った機種を選ぶ

 

冷房の効率をよく効かせるためには、部屋の広さに合った性能を持つエアコンを選ぶ事が大切です。

エアコンの冷房性能は、「適用畳数」という基準で表現されており、カタログやホームページに記載されています。

 

適用畳数には「8~10畳」の場合だと、木造平屋南向き(和室)なら8畳、鉄筋マンション南向き中間階(洋室)なら10畳という意味です。

 

エアコンを選ぶ際は、この適用畳数を基準にして選びましょう。

 

ただし、場所によっては適用畳数に余裕を持たせることをお勧めします。例えばキッチンは調理によって熱が発生する分だけ室内の温度を下げにくいので、実際の部屋の大きさより適用畳数が少し広いエアコンを選ぶとよいでしょう

 

 

 

と言いたいところですが・・・

 

 

 

*「畳数」に潜む落とし穴*

しかし、この適用畳数には落とし穴があります。

 

エアコンの畳数の目安は、気密や断熱など全く気にせずに建てられていた、1964年に制定された基準です。つまり、冷房も暖房も室内外の熱が激しく出入りするような、無断熱住宅が当たり前だった時の基準のままなのです。

 

*家によってはオーバースペックに*

 

今の家を無断熱住宅と同じように「畳数」で選ぶ事で初期投資や電気代に無駄が生じてしまうのです。

 

オーバースペックとなるエアコンを選ぶ事で、初期投資が無駄に高くなってしまいます。また、エアコンがフルパワーで動く時間はそれほど多くなく、稼働時間の大半はフルパワーの半分以下でエアコンは動いています。

渋滞をのろのろと走ると燃費が落ちるように、ハイパワーのエアコンは、低負荷時に効率の落ち込みが大きくなり、光熱費が高くなるそうです。

 

*エアコンに必要な暖房能力の算定は?*

 

「じゃあ、適正なエアコンの性能ってどのくらいなの?」って思いますよね?

そこで、エアコンの暖房能力の概算式を使って検証してみましょう。

冷房は日射条件によって大きく変化する為単純計算がほぼ不可能という事ですので、今回は暖房に絞って検証してみます。

 

必要暖房能力(W)=面積×※1Q値×(24℃-冬の外機最低温度)

 

※最も寒い日の夜明け前に一切の日射と内部発熱が無くても家中24℃に保てる暖房能力の計算式

また条件で下記設定で算出してみました。

 

・Q値=(※2UA値+0.13)/0.37と仮定

・外気温は0℃で設定

 

※1 Q値とは・・・Q値とは、「どれくらい熱が逃げにくい家なのか」を表す数値として使われています。QはQauntity(意味は「量」とか、「熱量」)の頭文字。

住宅の断熱性が高ければ高いほど、Q値の数値は小さくなっていきます。

Q値が小さい家=熱が逃げづらい家

 

つまり

冷暖房の効率が良く省エネ性能が高い家

ということになります。

Q値=(各部の熱損失量の合計+換気による熱損失量の合計)÷延べ床面積

 

 

※2 UA値とは・・・外皮平均熱貫流率(UA値)は住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部等を通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値(どれ位熱量が家の外へ逃げやすいのかを表す数値)です。つまり、熱損失の合計を外皮面積で除した値で、値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高い事を示します。

外皮平均熱貫流率(UA値)〔W/㎡K〕=建物が損失する熱量の合計(W/K)÷外皮面積(㎡)

 

 

エアコンは定格能力(指定された条件下で機器類が安全に達成できる最大出力)より少し余裕があるくらいで運転するのが最も効率が良いと言われているため、定格能力の値を参照しています。

 

*無断熱の家を暖房する場合*

~エアコンだけでは足りない~

1980年(昭和55年)より一般的だったのが「無断熱住宅」です。無断熱住宅のUA値はおよそ「3.66」です。

 

この家のLDK20畳に必要な暖房能力は8127Wとなりました。一般的なエアコンの定格能力でいうと、20畳以上が必要です。

 

 

 

 

省エネ性能を比較・検討する

 

適用畳数と合わせて確認したいのが、省エネ性能です。

 

省エネ性能が高いほどエアコンを稼働させるのに必要なエネルギーが少なくなり、エアコン使用時の電気代が安くなります。

 

エアコン本体やカタログを見ると、「省エネラベル」というものが表示されています。省エネ基準達成率やエネルギー消費効率等、その機種の省エネ性能を確認する事が出来るので、しっかりチェックしましょう。

 

省エネ基準達成率は以下のように星で分かりやすく表現されています。

 

  • ★★★★★:省エネ基準達成率121%以上
  • ★★★★:省エネ基準達成率114%以上121%未満
  • ★★★:省エネ基準達成率107%以上114%未満
  • ★★:省エネ達成率100%以上107%未満
  • ★:省エネ基準達成100%未満

省エネ基準達成率を比較すれば、より経済的はエアコンを選ぶ事が出来ます。

 

 

 

使用したい機能を搭載しているか確認する

 

エアコンには冷暖房機能以外にも様々な機能が搭載されています。除湿・加湿や空気清浄機能、フィルターを自動で掃除してくれる機能などです。

 

湿度をコントロールできる機能や空気清浄機能を使えばより快適に過ごせますしフィルターの自動掃除機能があれば日々のメンテナンスがとても楽になります。

 

後で後悔しない為にも、まずは購入前にエアコンにはどんな機能があるのか、そして自分はどんな機能を使いたいのかを確認しましょう。

 

 

ライフスタイルに合ったモデルを選ぶ

 

部屋によって、または家庭ごとの生活の仕方によって、家の中での過ごし方は異なります。エアコンもライフスタイルや過ごし方に合わせて選ぶ事が大切です。

 

例えば、家族みんなで集まって、過ごす時間の長いリビングではエアコンを使う時間も長くなります。そのため、長い時間使っても電気代が高くならないよう、省エネ性能に優れた機種を選ぶとコストを抑えられるでしょう。

 

寝室は就寝や起床時間に合わせて短い時間だけ使うという人も多いと思います。そうなると省エネ性能の高さよりも、除湿や加湿などの機能を優先させて選ぶ方が正しいかもしれません。

 

このように、エアコンを使う場面を具体的に想像して、ライフスタイルに合わせて機種を選ぶようにしましょう。

 

 

 

今回はここまでとさせて頂きます。

 

ご覧いただきありがとうございます!!